シューベルト弦楽四重奏曲『死と乙女』

2026年05月12日 12:41

こんにちは 神奈川県鎌倉市でピアノ教室をしております「マイグレックヒェンピアノ教室」です。

私が幼稚園~小学校低学年くらいだった頃、「東京こどもクラブ」という、お話の読み聞かせレコードがありました。
ナレーションと一緒に大体クラシックのBGMが付いてくるのですが、物語とよく合っていてこれがすごく記憶に残っています。

その中に「アザラシの皮」というアイスランド民話がありました。
アザラシたちが洞穴に集まり、毛皮を脱いで人間の女たちの姿になって、一夜を踊り明かして過ごします。
ある時、その場に偶然居合わせた漁師が、脱ぎ捨てられた毛皮の一つを拾い上げて家に持ち帰ってしまいます。毛皮を失ったアザラシは海に戻れず、その漁師と結婚して7人の子供をもうけますが、ある日、隠されていた毛皮をみつけ、その毛皮を再び身にまとい、海に帰ってしまいます。実はアザラシには海に7頭の子供のアザラシを残して来ており、母がいなくなったのを悲しんでいたのが、今度は人間の子供たちが母を失います。

長くなりましたが、この物語のBGMがシューベルトの弦楽四重奏曲『死と乙女』D.810の第二楽章です。
静かなチェロの出だし、優しいヴァイオリンのメロディー、迫ってくる激しい展開、最後の穏やかさ、これが物語の場面ごとにぴったり合っていて、それ以降『死と乙女』が大好きな曲になりました。

この場合、オペラのように本来の物語と音楽の組み合わせではないのですが、物語と音楽の結びつきは強力だと思っています。音楽の表現に背景が出来る感じでしょうか。
だから、もしオペラがもっと日常的に身近にあったら、ピアノを弾く時に子供でもイメージが膨らんで弾きやすいだろうなと思っています。

ブッシュ弦楽四重奏団(Bushch Quartett)の演奏する、シューベルト弦楽四重奏曲 『死と乙女』D.810が好きです。

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